皆々様におかれましてはPCに秘蔵のファイルを多数所有されている方が多いと存じますが複数のハードディスクを持っている方はどうやって管理されていますか?
PC自作に馴染みがない方だと外付けHDDを使っている方もいるかもですが外付けHDD1台とってもUSBケーブルと電源の最低2本が必要。
無駄なケーブル配線が増えて管理が鬱になるのでとてもじゃないけどおすすめできません。
タワー型PCであれば内部のマザーボードに空きコネクタあることが多いのでPCの中に内蔵しちゃいましょう。(外付けHDDでも今回のテーマである記憶域プールへの組み込みが可能です)
今は一体型PCの方も、後からパーツの追加ができるタワー型PCの購入がおすすめです。
2台目を買い足してそれにフォルダを分散させて使っている方もいると思いますがそれだとどのHDDに保存したのかわからなくなることもあり整理の手間があります。
できることならばらばらな宅地をいくつも買うより初めから大豪邸を建てられる土地を買っておいて将来的に資産が増えても増改築すれば大丈夫な移動の手間のない手段を講じておきたいものです。
そんな利便性を実現できる記憶域プールという機能がWindows8から追加されています。
Win8で一番大きな進歩なのではと前々から思っていました。
記憶域プールとは?
ざっくり言うと複数台のHDDを仮想的に1台のHDD1台とみなして管理しやすくする仕組みです。
初めに所有しているHDDのみでプールを作っておいて、HDDを買い足したときにそのプールにHDDを追加することができます。
メリットとしては、
- 買い足し後丸一日を要するTB単位のデータ移動が不要
- 保存場所がバラけないのでデータが整理しやすい
- 容量の大小にかかわらず複数のHDD容量を無駄なく利用可能
- Windows10以降なら使用容量を各HDDに平均化することが可能で過労死が防止できる
などです。
お金が無限にあるなら迷わず最大用量のHDDを買うのですが使えるお金は有限。
もう数年したら逆転してそうではありますが2017年現状、3TBHDDが一番容量辺りの単価が安いので都度買い足していくやり方が賢いです。
回復性の設定が可能!
複数台のHDDを所有すると掛け算式に壊れやすさが上がっていくわけですが記憶域プールにすることにより全部一気に壊れない限りはある程度カバーができるようになっています。
複数台使って冗長性を確保する方法はRAIDが有名ですが、RAIDには専用の機械が必要です。
ハードウェアRAIDは機械が壊れたら面倒だしお金がかかります。
それをソフトウェア上で実現できてしまうのでお手軽です。
構成ファイルがHDDに直接保存されているのでPCが壊れても他のWindowsPCに繋げば復活するのも良いところですね。
で、この回復性には種類があります。
- シンプル(回復性なし) ただ単に1つのHDDとみなすだけで回復性なし
- 双方向ミラー 同じ内容を2つ保存 使用可能は1/2 1台壊れてもOK
- 3方向ミラー 同じ内容を3つ保存 使用可能は1/3 2台壊れてもOK 5台必要
- パリティ 修復用データを1台に保存 使用可能は2/3 1台壊れてもOK 3台必要
何を優先したいかは人によって変わると思います。
自分は2台しか記憶域プールに入れていないので壊れることはしばらく無いだろうと楽観視して今は回復性なしで使っています。
コスパが良いのは4ですが、計算して書き込むのでデータの書き込みが遅くなってしまう難点があります。
HDDの単価自体は安くなってきているのでそのうち双方向性ミラーに切り替えようと思っています。
おすすめの設定
後から記憶域の容量自体を変更することはできないので記憶域に設定可能な一番最大容量である63TBでの作成がおすすめです。
このままだと63TBと表示されてしまい残りどれくらい保存可能なのかが把握しづらいのでボリュームサイズをHDDのサイズと同じにしておくのがベスト。
MB単位での設定になるので2.72TBのHDDなら「1024×1024×2.72=2852126MB」で設定するとぴったりになりますよ。