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記憶域プールで快適大容量生活 パリティ最強説

皆々様におかれましてはPCに秘蔵のファイルを多数所有されている方も多いと存じますが複数のハードディスクを持っている方はどうやって管理されていますか?

PC自作に馴染みがない方だと外付けHDDを使っていると思います。

外付けHDD1台とってもUSBケーブルと電源の最低2本が必要。

そんな外付けHDDを増設していくとどんどん無駄な配線が増えて管理が鬱になるのでおすすめできません。

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タワー型PCであれば内部のマザーボードに空きコネクタあることが多いのでPCの中に内蔵しちゃいましょう。(外付けHDDでも今回のテーマである記憶域プールへの組み込みは可能です)

現在一体型PCをご利用の方も、買い替える場合は後からパーツの追加ができるタワー型PCの購入がおすすめです。



2台目を買い足してそれにフォルダを分散させて使っている方もいると思いますがそれだとどのHDDに保存したのかわからなくなることもあり整理の手間があります。

できることならばらばらな宅地をいくつも買うより初めから大豪邸を建てられる土地を買っておいて将来的に資産が増えても増改築すれば大丈夫な移動の手間のない手段を講じておきたいものです。

そんな利便性を実現できる記憶域プールという機能がWindows8から追加されています。

個人的にはWin8で一番大きな進歩なのではと考えています。

 

記憶域プールとは?

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ざっくり言うと複数台のHDDを仮想的に1台のHDD1台とみなして管理しやすくする仕組みです。

初めに所有しているHDDのみでプールを作っておいて、HDDを買い足したときにそのプールにHDDを追加することができます。

メリットとしては、

  1. 買い足し後丸一日を要するTB単位のデータ移動が不要
  2. 保存場所がバラけないのでデータが整理しやすい
  3. 容量の大小にかかわらず複数のHDD容量を無駄なく利用可能
  4. Windows10以降なら使用容量を各HDDに平均化することが可能で過労死が防止できる
  5. 回復性の設定が可能

などです。

複数台に同じ内容を書き込む設定の場合は書き込み速度が遅くなるというデメリットはありますが、アクセス速度が必要なOSデータはSSDに保存するのが当たり前になっていますし、実利用上困ることはあまりなさそうです。

 

回復性の設定が可能!

複数台のHDDを所有すると掛け算式に壊れやすさが上がっていくわけですが記憶域プールにすることにより全部一気に壊れない限りはある程度カバーができるような設定が可能です。

複数台を使って冗長性(壊れても大丈夫な仕組み)を確保する方法はハードウェアRAIDが有名ですが、それには専用の機械が必要です。

ハードウェアRAIDは機械が壊れたら面倒だしお金がかかります。

この記憶域はそれをソフトウェア上で実現できてしまうのでお手軽です。

構成ファイルがHDDに直接保存されているのでPCが壊れても他のWindowsPCに繋げば復活するのも良いところですね。

 

おすすめの設定

回復性には種類があります。

  1. シンプル(回復性なし) ただ単に1つのHDDとみなすだけで回復性なし
  2. 双方向ミラー 同じ内容を2つ保存 使用可能は1/2 1台壊れてもOK
  3. 3方向ミラー 同じ内容を3つ保存 使用可能は1/3 2台壊れてもOK 5台必要
  4. パリティ 1/3を他のドライブの修復用として保存 使用可能は2/3 1台壊れてもOK 3台必要

おすすめは何と言ってもパリティです。

1台が壊れたとしても残りの2台で復旧ができ、保存容量も2/3にしか減りません。

私も5年ほどこのパリティで運用しており、2回ほどHDDが故障しましたが、故障してもファイルには問題なくアクセスでき、すぐにハードディスクを入れ替えるだけでパリティ構成も復活させることができました。

もともと3TB×3台のパリティ構成でしたが、技術の進歩で4TBが安くなり、徐々に4TBのHDDを増やしていき2台故障した段階で全てを4TBに入れ替えました!

このように、もともとの容量より大きいHDDが出てきたときにシームレスに移行できるのも良いところです。

ただ、ここ最近HDDの大容量化が進み、TBあたりの単価が一番安いハードディスクが6TBのものになっています。

2022年現在私と同じような4TB×3台で8GBのパリティを組む場合安いHDDでも27000円ほど必要になります。

これを6TB2台での双方向ミラーにすると容量は減りますが24000円で組むことができるため、人によってはこちらを選択しても良いかもしれません。

後から双方向ミラー→パリティのような変更はできないため、後のことも考えるのであればやはりパリティがおすすめとなります。

 

作成

蛇足ですが、記憶域を作成する際は後から容量を変更することはできないので記憶域に設定可能な最大容量である63TBでの作成がおすすめです。

このままだと63TBと表示されてしまい残りどれくらい保存可能なのかが把握しづらいのでボリュームサイズをHDDのサイズと同じにしておくのがベスト。

MB単位での設定になるので2.72TBのHDDなら「1024×1024×2.72=2852126MB」で設定するとぴったりになりますよ。